第37章 主人公の良い所?
顔を真っ赤にしながら瑠維は俺に向かって刀を突きだす。が、その刀が突き刺したのはう●い棒で・・・・・
『ぶふっ!!』
すぐさまそれは爆発し、辺りに煙幕をまき散らす。
桂「やはり詰めが甘いぞ瑠維!さらばだァァァァ!!」
俺はそのまま窓から飛び降り、逃げた。
走りながら考える。
何がそんなに俺らにとって瑠維は魅力的なのだろうか?と。
言葉遣いの悪い、乱暴でがさつな性悪女の瑠維。
あいつは昔から高杉や銀時に可愛がられてきた。俺も可愛がっていた中の一人だ。
『次会ったら覚えとけよバカヅラァァァァ!!』
ほら、今もあの口の悪さ・・・・・そういえば鬼の副長、土方と交際しているという噂は本当なのだろうか?
一度聞いておいた方が良いな。
俺はそう考えると、振り返り、大声で叫んだ。
桂「瑠維ー!!お前と土方が付き合ってるという噂は本当かー!?」
瑠維はその一言に顔を赤く染め上げた。
『なっ・・・・・んなことデカイ声で言うな!このバカ!!』
あ・・・・・あれは本当の顔だな。
桂「幸せにしてもらえ!!俺は許さんがな!」
『矛盾してない!?・・・・・でも、ありがとう、ヅラ!!』
瑠維は少し照れたようにして笑った。
なるほど・・・・俺はあいつの・・・・いや、俺らはあいつのあのような所に惹かれているのかもしれないな。
桂「ヅラじゃない、桂だァァァァ!!」
俺はそう言い残し、走り去る。
まったく・・・・可愛い奴め。