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苦しみの中の幸せ Part2  (銀魂 土方落ち)

第37章 主人公の良い所?


桂side

最近よく耳にする名前がある。

真選組一番隊女隊士藤間瑠維

俺が耳にするということは、そうとうな暴れ方をしているということで・・・・・・
そして攘夷浪士からはそうとう危険視されているということで・・・・・・

桂「あのバカが・・・・・目立つような真似をしおって・・・・」

いつ死んでもおかしくない修羅場に身を置いている瑠維が心配になる。
敵を心配するというのはおかしなことではあるが、やはり昔の情は捨てきれない。

「桂さん!!すぐ近くに真選組が・・・・・」
桂「わかった。すぐにこの場を去るぞ」

だからこそ、こうやって無駄な戦いからは身を引くことにしている。穏健派だとか言われているようだが、俺としては、瑠維を巻き込みたくないだけであって、幕府に対しての考えは変わっていない。

移動を終え、小さな旅館でくつろいでいると、瑠維の事を噂している浪士達の会話が耳に入った。

「あの女隊士、ほんとにあれで舞鬼神なのか?」
「そうは見えねェよな。華奢だしただ帯刀している美人な姉ちゃんにしか見えねェよな?」

俺はその一言に大いに共感した。
瑠維は本当に華奢な娘だ。それで刀が持てるのか?と疑問に思わせるほど細い腕に、一捻りで折れてしまいそうな細い体。かと思いきや、よく見てみれば出る所は存分に出ている。
そして何と言ってもあの容姿には騙される。
群青色で一本一本が絹のようで美しい長髪、雪のように透き通った白い肌、決して大きいわけではないが、切れ長で美しい金色の輝きを持つ眼、熟れた果実のような赤い唇、形の良い眉にスッと通った鼻筋。
そしてそれらが小さな輪郭の中に奇跡のように飾り付けられ、一つ一つが透明感を帯びている。

まるで触れたら壊れてしまうような陶器の人形のような美女。
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