第36章 アニキとしての、弟分としての・・・・
『私達ってそんなにヤバい?』
銀「バカ、嘘に決まってんだろ」
『そっか』
神楽ちゃんのその言葉に尾美一は笑った。
尾「心配いらんよ。わしゃちょいと、宇宙に忘れものばしてきただけじゃ」
そう言うと、尾美一は立ち上がる。
尾「・・・・だから、忘れ物ばとり返したら、わしゃ、また帰ってくる。それまで、坂田塾頭みんなの事ば・・・・・頼む」
尾美一は笑っていた。銀時はそれを見ると、私に摑まった。
銀「肩・・・・借りるぞ」
『・・・・・うん』
私は銀時の体が落ちないように、しっかりと支えた。こうして見ると、立っているのもやっとのようだ。
そして、いつまでも動かない、お妙さんと新八君に声をかける。
銀「・・・・・・いくぞ、てめーら。」
それでも二人は動かない。
銀「・・・・・・きこえねーのか。てめーら、ビームサーベ流の教え・・・・・また忘れたワケじゃあるめーな」
その言葉にお妙さんは口を開いた。
妙「・・・・・大丈夫、安心して・・・・・ください、尾美一兄様。私達はもう」
「泣いたりなんかしないから」
二人はそう言って笑った。
妙「だから、きっと・・・・・きっと・・・・・」
尾「・・・・・・・・ああ、きっとまた会おう」
会えぬとわかっていながらも、そう約束をした。
私は今までそう考えていた。
でも、違った。
会いたいという願望だけじゃなかった・・・・・
ただ・・・・・・
繋がっていたかっただけだった。