• テキストサイズ

苦しみの中の幸せ Part2  (銀魂 土方落ち)

第36章 アニキとしての、弟分としての・・・・


『私達ってそんなにヤバい?』
銀「バカ、嘘に決まってんだろ」
『そっか』

神楽ちゃんのその言葉に尾美一は笑った。

尾「心配いらんよ。わしゃちょいと、宇宙に忘れものばしてきただけじゃ」

そう言うと、尾美一は立ち上がる。

尾「・・・・だから、忘れ物ばとり返したら、わしゃ、また帰ってくる。それまで、坂田塾頭みんなの事ば・・・・・頼む」

尾美一は笑っていた。銀時はそれを見ると、私に摑まった。

銀「肩・・・・借りるぞ」
『・・・・・うん』

私は銀時の体が落ちないように、しっかりと支えた。こうして見ると、立っているのもやっとのようだ。
そして、いつまでも動かない、お妙さんと新八君に声をかける。

銀「・・・・・・いくぞ、てめーら。」

それでも二人は動かない。

銀「・・・・・・きこえねーのか。てめーら、ビームサーベ流の教え・・・・・また忘れたワケじゃあるめーな」

その言葉にお妙さんは口を開いた。

妙「・・・・・大丈夫、安心して・・・・・ください、尾美一兄様。私達はもう」

「泣いたりなんかしないから」

二人はそう言って笑った。

妙「だから、きっと・・・・・きっと・・・・・」
尾「・・・・・・・・ああ、きっとまた会おう」

会えぬとわかっていながらも、そう約束をした。

私は今までそう考えていた。

でも、違った。

会いたいという願望だけじゃなかった・・・・・

ただ・・・・・・

繋がっていたかっただけだった。
/ 310ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp