第36章 アニキとしての、弟分としての・・・・
私がその場に着いた時にはもう既に、決着はついていた。
新八君が立ち、尾美一が倒れていた。
銀時の傍に駆けて行った。
銀「・・・・・瑠維・・・・何で・・・・」
『あんたの死にそうな面をおがみにきたのよ』
銀「違ェ・・・・・何でコイツらが・・・・・」
『アニキにはアニキとしての弟分としては弟分の矜持があるのよ』
銀「・・・・・・」
『言ったでしょう?一人で抱え込むなって』
銀「そうだな・・・・・・・」
『・・・・違う意味だけど・・・・・好きなのよ、銀時のことが。恋人とかじゃないけど・・・・・失いたくないの////』
私は赤面した顔を見せないようにそっぽを向いた。
『・・・・どうなったの?』
銀「あ?・・・・ああ、ヤローが戻ってきた」
『・・・・・え?』
尾「瑠維殿・・・・・ほんま、すんまそん。色々迷惑かけてしもーたみたいで・・・・」
尾美一がそう言う。私は新八君に抱えられている尾美一に近づいた。
『・・・・謝らなくてもいいよ。お帰りなさい』
尾「ほんに・・・・優しい人じゃな。わしゃアンタに惚れとったみたいじゃ」
『いきなりすぎない?・・・・・でもごめんなさい。私には好きな人が居るの』
尾「最後の最後に・・・・・振られてしもーた」
尾美一は力なく笑った。その言葉に神楽ちゃんが泣きそうになりながら言う。
神楽「だったら、もうどこにもいくなヨ。ずっとここにいろヨ。またみんなで・・・・ビームサーベ流やろうぜ。今度はもっとうまく風呂わかすし、瑠維もすぐに彼氏と別れるネ・・・・・・・・だから、最後なんて・・・・・言うなヨ。もう・・・・新八とアネゴを・・・・おいていくなヨ」
私は銀時に耳打ちした。