第35章 信じるに値する男
私は銀時の尻を思いっきり蹴飛ばした。
『何やってんのよ、柄にもない!そんなことされたってこっちは鳥肌立つだけだってーの!!』
私は銀時の腕を引っ張り立たせる。
『証拠の写メは撮ったし、そんな空っぽの頭地面に擦りつけたって何にもないの!!大体、真選組には私が居るのよ?その位の事するわよ!この脳みそ空っぽ男!!』
銀時の頭を思いっきり叩くと、デコピンも喰らわせた。
銀「おめーなぁ・・・・・男が頭下げてんのに・・・・・」
『あんたが土下座してるとこなんて、私が見たくないの!気持ち悪いとか以前に、そんな事してほしくないの!』
銀「!?」
『いっつもいっつも・・・・一人で背負いこんで・・・・今回の事は私が頼んだのよ!?そりゃそーだけどさ!私はあんたが頭下げてるとこなんて今まで見た事なかったし、見たくないの!』
半分逆ギレ状態だ。
何言ってるのか自分でもわからない。
『お願いだからもっと頼ってよ!いっつも背負い込んで、・・・・いつも辛い目にあってるは銀時じゃない!!いつだってそう!背負い込んで、逃げ場無くなって・・・・・そのまま死んだらどうするの!?アンタはいいかもしれないけど・・・・・残された私達はどうなるのよ!?』
あ~・・・・もう言ってる事わけわかんない。
銀「瑠維・・・・お前・・・・」
『あ~もう!!こんなことやってるのが時間の無駄なの!!早く尾美一の所に行く!ダッシュ!駆け足!!』
私は銀時の背中を押しながら屯所から追い出していく。
銀「ちょ・・・・・待てって・・・・・」
『こっちのことは私がしておくから!さっさと行く!』
そう言い、私は銀時の背中を思いっきり蹴った。
振り返った銀時に私はベェっと舌を出した。
『バーカ!さっさと行って、さっさと決着つけて、さっさと帰ってこい!』
銀時はそんな私を呆然と見つめていたが、すぐに元の調子に戻り、笑った。
銀「はいはい・・・・・瑠維ちゃんはそんなに俺の事が大好きなんだな?」
『はぁ!?どこをどう考えたらそんな結論に辿りつくのよ!?』
銀「あんなマヨラーなんかより、俺のトコに来たら?」
『やっぱ帰ってくんな!そのまま星になれ!』
銀時は私の罵声を背中に聞きながら歩いて行った。
その背中が、一瞬先生の背中とかぶった・・・・・