第35章 信じるに値する男
銀「やっと情報掴んだと思ったら・・・・・やっぱりてめーの差しがねってわけか」
銀時は私を恨めしそうに睨む。その手には刀が握られていた。
『お!?私からのプレゼント受け取ってくれたんだ?』
銀「物騒なもんよこしやがる・・・・・」
『廃刀令には引っかからないと思うよ?てか何しに来たの?腹決めたんならさっさと行けば?』
私は銀時の胸を叩いた。
銀「その前に、やらなきゃなんねーことがあるんだよ」
やらなきゃいけないこと?
そんなものあるの?
銀「お前には関係ねェことだ」
『・・・・・関係あるんでしょ?』
銀「ほんの少しな」
銀時は私を追い抜き、近藤さん達の前に立った。
近「オイ!お妙さんや新八君はどうした!?あの男が火種屋だってことは・・・・・・」
近藤さんが怒鳴ろうとした瞬間、銀時は頭を下げた。
いや・・・・・下げただけならまだいい。
銀「頼みがある。お前なら分かってくれると思って頼みに来た」
どうしてそこまで一生懸命になれるの?
銀「お妙が・・・新八が大切なら・・・・頼むから手ェ出さねーでくれ」
どうしてそこまで人の為に・・・・・・
銀「あの野郎は・・・・尾美一は俺が必ず、生きたまんまとっ捕まえてくるから・・・・・だからその間・・・・尾美一を追う警察の牽制とアイツらの保護・・・・・頼めねーか」
バカだよ・・・・・やっぱりアンタは・・・・・
銀「頼むから」
なんで人の為に・・・・土下座なんて出来んのよ。