第34章 漫喫では全力でくつろげ
『はあ?かつての塾頭?』
ほんとにここ、道場だったんだ・・・・
金髪の男はまだ道場に活気がある時の塾頭だったらしい。道場一の剣の使い手でお妙さんや新八君の兄代わりだったそうだ。
尾「尾美一じゃ、面倒だったら尾美一(ワン)と呼んでつかーさい」
『いや・・・・そっちの方が面倒だから・・・・・』
尾「わしのいない間にお妙ちゃんや新坊がエライお世話になったようで」
『無視ですか~?オイ・・・・』
尾「わしからも礼を言わせてくれ、サンキューベリーハムニダ」
『何なのこの人。会ってから私の言う事、ことごとく無視してくれてんですけど?』
それよりこの男・・・・・本当に人間なの?
ただ者じゃないことは分かるが・・・・・人とは思えない匂いをしている。
そう・・・・・・ちょうど・・・・・ガソリンのような・・・・
新「銀さん、一兄はスゴイ人なんですよ。若くしてウチの道場の塾頭になり、その剣才は江戸中に轟く程。その才を見込まれ剣術留学生に選ばれ宇宙に飛び立ったんです」
へぇ~・・・・スッゴ~イ・・・・・
新「でもそこで、ターミナルの転送装置爆発事故にまきこまれ、ずっと消息不明で、僕らはもう帰ってこないものと・・・・」
尾「わはははは、わしがあんなもので死ぬか!!転送装置の暴発にまきこまれた際、奇跡的に辺境の惑星にワープさせられての!」
うっわ~、この人テンションが高すぎてうざいよ。
てかその惑星でも剣術学ぶって・・・・どんだけ剣のことしか考えてないのよ?
銀河聖剣?何それ?あなたは中二病ですか?
新八君は喜んでいるようだけど・・・・・ぶっちゃけこっちはついていけない。
てかこの人危ないんだけど?何で手からビーム出すの?
再興っていうか・・・・・逆に滅ぼしてない?
『銀時・・・・・私帰ってもいい?』
銀「ふざけんなよ。俺をあのテンション高い化け物と一緒にする気か?」
神楽「そうアル!こんなめんどくさいキャラ・・・・・初めて見たネ!」
私達は白いマントを着せられ、何故か門下生に仕立て上げられた。
新八君やお妙さん、尾美一は、必死に門下生を集めている。
だが誰一人として寄りつこうともしない。すると、尾美一が私達の方に寄ってきた。