第33章 お菓子くれやァァァァ!!って言ったら大体くれる
土方side
瑠維の仮装は異常なほど似合っていた。
特に髪を上げているところはヤバかった。いつもは下ろしている分、なんでか凄まじく幼く見えて・・・・・・・
何とか平然を装っていたが、正直気が気でなかった。
柔らかく広がったスカートからは、細く長い艶めかしい足が伸びており、上半身はタイトなものだった為、体のラインがしっかりと出る。一般のものとは比べ物にならない位大きな胸は細いウエストにより、更に強調されており・・・・・
とか考えている俺は変態か!?
最後のとどめは帰り際のあの仕草。
眼をこすりながら、上目づかいでいつもより甘えた声で服の裾を握ってくる。
無防備に俺に体重を預け、眠る瑠維の姿は異様に色っぽくって・・・・・・
屯所に着いて、起きる気配のない瑠維を横抱きにして俺の自室へと運ぶ。
そのまま布団に寝かせ、上から毛布をかけようとしたが、スカートの存在に気付く。このままでは型が崩れてしまうだろう。
仕方なく瑠維を揺り動かした。
土「オイ、瑠維。寝るんなら着替えて寝ろ」
『ん~・・・・・』
ぐずりながら、まったく起きようとしない瑠維の耳に唇を近づけ、こう囁く。
土「このまま寝るんだったら襲うぞ?」
『やっ!』
瑠維は短い悲鳴を上げ、飛び起きた。耳が弱いのか、襲うという単語に反応したのかは定かではない。が、起こすことには成功した。
土「着替えて、自分の部屋で寝ろ」
『ん~・・・・・嫌だ・・・・・』
眼をこすりながら瑠維はそう呟いた。
土「嫌って・・・・・子供じゃねェんだからよォ・・・・」
『や~だ~!めんどくさい!眠い~!』
土「駄々こねんな!どうした?いつもより子供っぽいぞ?」
熱でもあるのかと額に手を置いたが、別に熱はないようだ。
すると、突然腕をひかれた。
土「んっ!?」
そのまま瑠維は俺の唇に自分の唇を重ねた。
吸い付くような甘い感触、脳を麻痺させるような甘い匂い。
キスが深いものに変われば、瑠維の口からは甘い声が上がる。
『ト・・・・・シ・・・・・・』
服を引かれ、ようやく俺は唇を放した。