第33章 お菓子くれやァァァァ!!って言ったら大体くれる
『あ~!!おわぁったァァァァァァァ』
あれから大量に人が集まり、何とか捌き切るともう既に日は沈みかけていた。今は車で屯所に帰ろうとしているところだ。
近「いや~!瑠維ちゃんのおかげで助かったよ!やっぱり女の子の方が子供たちは馴染みやすいだろうからね」
女にも男にも子供にも近寄られもしてなかったくせによく言うよ。
沖「女ばっかり寄ってきてたのは勘違いですかねェ?」
いやいやいや・・・・・勘違いじゃないっすよ?
土「そんなこたァ、知らねェよ」
知らないわけないでしょ?寄ってきてたって!いっぱい!大量に!
私は完全に椅子に傾れ込み戦意消失・・・・・というか生気消失?心の中でしかつっこんでいない。
近「よし!屯所に帰ったらみんなで仮装パーティーだ!」
沖「鬼嫁も用意してくだせェ!」
土「まだこの格好でいる気かァ!?」
トシの言う事ごもっとも!絶対嫌だから!
あ~・・・・・疲れた・・・・体が重い・・・・足が棒みたい・・・・・眠い~・・・・・
私は何とか眼をこじ開け、隣りに座っているトシのマントを引っ張った。
土「どうした?」
『眠い・・・・・寝てていい?』
眼をこすりながら、そう訴えるとトシは少し顔を赤くしながら、ああ・・・・・とそっけなく返事を返した。
私はそのままトシにもたれかかり、意識を手放した。