第33章 お菓子くれやァァァァ!!って言ったら大体くれる
私は用意された衣装に着替え、みんなが用意している会議室へと向かった。
沖「へぇ・・・・案外似合うじゃねェですかィ」
会議室に入って早々言われた言葉がこの心ない一言だった。
『案外ってどういう意味?』
私はムスッと膨れていると、いきなり女中さんに腕を掴まれた。
「少し髪の毛アレンジさせてもらいますね?」
『え?あ・・・・はい。どうぞ』
三分間、大人しくしていると手鏡が渡された。
覗きこむと、後ろ髪は高い位置で纏められており、ハロウィンを基調とした小物が飾られていた。
「うん!やっぱり可愛い!」
女中さんは満足そうに去って行った。私は少し髪に触れたが、案外きちんと纏められており少々の動きでは崩れないようにされていた。
山「わぁ!?瑠維さん・・・・・すっごく可愛いですね!!」
ジミーはかぼちゃの着ぐるみを着ていた。
山「スカート履いてるとこ・・・・初めて見ました」
『そうだね。動きづらいから嫌なんだよね~』
魔女の衣装は、ミニスカートで下は黒のブーツだ。スカートはふんわり広がっており、レースがふんだんに使われている。黒と赤を主に使われており、魔女・・・・というよりはゴスロリと言ったほうが正しい気がする。
『気持ち悪いなァ・・・・・』
私はくるりと回る。中には黒パンを履いているので、中が見えても構わない。
と、そこにヴァンパイア二人が入ってくる。座れ~、と近藤さんが大声を張り上げる。隊士たちは自分の場所に戻って行く。
あれ?私・・・・これ座れないんだけど?
なんか・・・・・スカートの形が崩れそう・・・・・
『近藤さ~ん!コレ、座ったらヤバいんですけど?』
私は手を上げ、そう訴えた。私の存在に気づいてなかった隊士たちは私を見てびっくりしている。
近藤さんやトシでさえ・・・・・
『何ですか?てかコレ・・・・キャラじゃないんですけど?』
近「いや・・・・・すっごく可愛いよ!」
沖「髪上げると雰囲気変わりますねィ」
総悟を見ると・・・・・ヤバい・・・・
『耳つけてる!!』
猫耳ならぬ狼耳。結構可愛くて似合っている。
沖「瑠維だって・・・・・フリフリじゃねェですか/////」
総悟はほんの少し頬を染めた。うっわ~・・・可愛い!