第31章 約束は守りましょう
『相手は春雨全師団ですよ!?それ相手に戦ったってどうにもならないじゃないですか!死ぬ!?それくらいわかってますよ!死ぬことがわかってるのにわざわざ泣いて命乞い?そんなことしても無意味なんです!なら護った・・・・大切な人たちの前で、笑って逝くほうがいいでしょう!?』
涙が零れおちる。
『私一人が死ねば済む話。これ以上の犠牲はいらないんです』
私は泣きながら笑った。
『ありがとうございました。真選組に居られて・・・・とても楽しかったです・・・・』
そして私は銀時とヅラ、坂本さんの方を向いた。
『先に逝きますけど・・・・・来ないでね?あと・・・・・そうだな、80年くらい?』
私が笑うと、銀時は私の頭に手を置き、普段の通り撫でた。
銀「俺ら100歳超えるだろーが。そんなに生きらんねェよ」
『そっか!』
そして私は頭を下げた。
『ありがとう。先生によろしく・・・・伝えとくから』
銀「頼むぜ?」
坂「ハッハッハッ!わしは死んだばーさんによろしく頼むきに」
『わっかりました!お任せを』
私は坂本さんと握手をした。
桂「俺は・・・・そうだな・・・・・」
『ヅラのは知らないよ?勝手にすれば?』
桂「扱いが違いすぎないか!?」
私達は笑いあう。懐かしい感覚だ。
私は一人ひとりに挨拶してまわる。ジミーなんか大号泣だった。
沖「姉上によろしく頼みまさァ」
『わかった!総悟に苛められたって言っとく』
沖「最後まで憎まれ口叩くたァ・・・・元気ですね」
総悟には軽く抱きしめられた。
その後、無言で銀時がやってくると、私を痛いくらい抱きしめた。
銀「・・・・・じゃあな」
『・・・・うん・・・・・元気でね』
私は放してもらうと、最後の別れを言いに行った。