第31章 約束は守りましょう
春雨の面々が居なくなると私は腰を下ろした。
『あ~もう・・・・晋助が言ってたのはこの事?』
いや・・・・・晋助は知らなかっただろう。
にしても私に気付かれずによくぞまあここまで・・・・
『もういいや!めんどくさ!考えたって無意味!』
私は酒を煽ろうとした。が、その手を止めたのは銀時だった。
銀「瑠維・・・・これ・・・どういうことだ?」
『何が?』
銀「何かの出し物・・・・とか?」
銀時は不安げに私を見つめる。私は持っていたコップを置き、銀時に笑った。
『そんなわけないでしょ、ぶぁ~か!!本当のことよ!私が裏切られたの!』
銀「・・・・・・・・」
『あ~あ・・・・全部捨てて帰ったら・・・・裏切られてさよ~なら~・・・・・って本当にありえないよね』
銀時は・・・・というか周りの人間はほとんど信じられない様子だった。
桂「な・・・・うそだよな?瑠維?」
『残念!本当のこと』
茂「何故そなたが・・・・・」
『邪魔な存在だったのよ。切れすぎる刃は嫌われるの・・・・・軽率だったなァ・・・』
私は笑っていた。
何故だかわからないが笑いが止まらない。
『おっかしいよね~!!全部捨てたのにさァ、今度は存在自体消すつもりだよ?あいつら』
佐「全部捨てたとは?」
佐々木が口を挟んだ。あ、知らないのか。
『あいつらが、私を裏切らせたの。私は帰るつもりなんてなかったし、ずっと地球に居よう。って思ってたの。そしたらさァ・・・・帰ってこないと私と関わった人全員殺すって言われて?どうしようもなくなって?で、今があるって話』
佐「なら瑠維さんは裏切りなんて・・・・・」
『するわけないでしょ?』
私はまた笑う。
そんな私の肩を近藤さんが掴んだ。
近「死ぬんだぞ!?なんでそんなに笑っているんだ!?瑠維ちゃんなら、何か考え付くだろう!?」
『残念ながらまっさらで~す!燃え尽きました』
私が言い終えた瞬間、私の頬に張り手が飛んできた。
急なことだったので避けきれなかった。
それは近藤さんがしたもので、顔は怒っていた。
近「死ぬって意味がわかってないのか!?この世から消えるんだぞ!?どうして・・・・どうしてそんなに・・・・・」
『仕方ないじゃないですか!!』
私は近藤さんの言葉を遮り、顔を上げ睨んだ。