第30章 いざ開戦!!
『うっそォォォォォォ!?』
私は阿伏兎の出て行った扉を見つめた。
もう一度戻ってくるはずもなく、そのまま虚しく頭を垂れた。
神威「あ~あ。怒らせた」
『あんたのせいでしょうが!!』
もう一言何か言ってやろうかと思ったが、書類の事を考え、やめた。
『何枚残ってたっけ?いや・・・・・昨日に全部片付けたはず・・・・じゃあ今日の分?何枚だろ?100・・・・は超すな。じゃあ200?300・・・・800とか?800だったら・・・・一時間に50枚終わらせるとして・・・・800÷50は・・・・16?16時間?』
と頭の中で計算していく。一向に終わらないような感覚に陥ってくる。
佐「・・・・あの・・・・ちょっといいでしょうか?」
『はい?』
佐々木の声に我に帰ると、私は佐々木の方を向いた。
佐「あなたは一体何がしたいんでしょうか?私にはこのようなこと・・・・・理解しかねないんですが?」
『何がしたい?さぁ?そんなの自分でもよくわかんないけど・・・・・』
私はさらりと言って見せた。
その言葉に佐々木は驚いた表情を見せる。
『思いつき・・・・って言うと、なんか違うんだけど・・・・・恩返しって所かな?』
佐「恩返し?誰にですか?」
『銀時とか?・・・・・実際よくわかんないって!な~んかさ・・・・こう・・・・モヤモヤするのよね。あいつら、のさばらせておくのも、このまま地球を侵略されるのも』
本当は・・・・ただ皆に会いたかっただけなんだけどね?
『だから・・・・ってところかな?まぁ、エリートには理解しがたいと思うけど?』
佐「そうですね。ですが、一つわかることがありました」
わかること?今さっきの意味不明な会話の何がわかったの?逆に聞きたい。
佐「あなたはまったく変わっていない。ただ純粋に、大切なものを護ろうとしているということが」
そう言うと、佐々木は出て行った。信女も出て行こうとしたが、小声で呟いた。
信「瑠維・・・・・私はあなたに協力する」
私はしばらくフリーズしていた。だってさ?私の名前呼んだよ?あの信女がよ!?夢?夢なんですか?