第30章 いざ開戦!!
神威「あれ?ホントに高杉も捕まってたんだ」
神威は面白そうに晋助に近づいていく。私はそんな神威の首元を引っ張った。
神威「!?」
『やめなさい。喧嘩になるでしょ』
阿「それ・・・・姐さんが言えるセリフじゃねぇよな?」
『何か言った?阿伏兎ォ・・・・・・』
阿「何でもねェっす」
私はそのままの状態で上様を見た。
『こうなってしまっては・・・・・もう選択の余地はないかと?』
上様にそう言うと、考え込んでいる。
『考えている暇があるなら、さっさと決めてください。このままこの国をあいつらに奪われるか、私達と手を組むか』
まさに究極の決断だろう。
悩んでいる上様に、佐々木が近づく。
佐「どうなさるおつもりですか?」
茂「・・・・・・・・」
近「上様!!まさか手を組むつもりで!?」
近藤さんも寄って行く。私はその二人を睨んだ。
『お前らには聞いていない。一国の主として、この程度の決断・・・・・迷うほどではないと思うが?』
上様は二人を手で制し、私の前に手を差し出した。
茂「勝算は・・・・・・・」
『なければこんな無謀なことしませんが?』
茂「それを聞いて安心した」
『一時の同盟ってことでいいですね?』
茂「ああ・・・・・・国を・・・・江戸を頼む」
『わかっています』
私は上様の手を取った。