第30章 いざ開戦!!
私はくるりと振り向き、銀時達に向かい直る。
そして無様に縛られている腕を見て、吹き出した。
『ぎ・・・・・銀時ならまだしも・・・・・晋助となると・・・・・無様というよりも・・・・滑稽』
笑いをこらえながら途切れ途切れに喋る。
いや・・・・あの極悪顔で、拘束されてんのよ?笑えるっしょ!!
晋「遅い登場で笑われるたァ・・・・・随分な御身分だな?」
『だって随分な御身分だから仕方ない!』
晋「偉そうに言うな。頭にくる」
『にしても・・・・バカじゃないの?捕まるなんて・・・・・晋助じゃなくて春雨の団員なら殺してる所よ』
私は刀をちらつかせ、微笑む。
晋助はめんどくさそうに笑う。
晋「そうだな・・・・・それより、縄を切れ。提督さんよォ」
『遅かったから怒ってんの?心が狭いなァ・・・・・』
晋「・・・・・瑠維」
『へいへい・・・・・』
若干キレ気味の晋助の拘束を解く、すると何事もなかったかのように立ちあがる。
晋「どうやってこの城に入ってきた?外には警備が居たんじゃ・・・・・」
『正面突破』
晋「バカだろお前ェ」
私はその他の人の拘束も解く、解き終わると私は銀時を殴った。
銀「いきなり何すんだよ!?事の発端!!」
『な ん で!!捕まってんのよ!?あんたら攘夷時代の英雄様でしょ!?それをこんな雑魚に・・・・・』
銀「雑魚じゃねェだろ!?夜兎だぜ?夜兎!!日本語わかる?」
『夜兎って言っても鳳仙の旦那ほどじゃないでしょ!?あんた吉原の英雄でしょうが!』
銀「お前ェみたいな化け物と一緒にするな!!何で夜兎二人を瞬殺できんだよ!?」
『言ったでしょ!?私は毎日、神威と命懸けの喧嘩してんの!あんなのに殺されてたら、もうとっくに私この世に居ないって!!』
銀「それが可笑しいだろ!?化け物女!」
『なんですって!?この老人パーマ!』
銀「俺はまだ、二十代だ!このドストレート!!」
『ストレートの何が悪い!?』
と意味不明な言いあいをする。