第30章 いざ開戦!!
私は銀時に笑いかける。銀時も笑い返す。
嬉しい・・・・・と感じるが、そんな暇はない。
「お前が春雨が提督、藤間瑠維か」
「噂には聞いていたが・・・・・本当に女だったとは」
夜兎の男たちは私を品定めするように見る。
『女で悪い?まぁ・・・・その女にあんたたちは・・・・・!?』
私は腕を掴まれている平子に目を奪われた。おびえるような眼をしている。そんな私に気付いたのか、男は平子を更に引き寄せる。
平「やめて!!」
「この女・・・・・いい女だなァ・・・・」
「いや・・・・待てよ。この女よりも・・・・提督殿、あんたの方がいい女だなァ?美人だし、そのスタイルのよさ・・・完璧だな」
私はキレ気味で男たちを睨んだ。
「オイオイ・・・・・そんなに睨むなよ。綺麗な顔が台無しだな?」
「俺らにたっぷり奉仕してくれればチャラにしてやろうか?」
もういいや・・・・・こいつらの話は聞けない。
私は肩を落とすと、微笑んだ。
「お?どうした。大人しくする気に・・・・・」
『春雨と張り合うくらいだから・・・・・どんなものかと思ってたら・・・・・』
私は紅桜ではない方の刀に手をかけた。
「俺らを侮辱するとは・・・・・・大した・・・・・」
私は男たちが言い終える前に一瞬で二人を瞬殺する。
急所を一撃で仕留めた。
『残念ね?女一人に一瞬で殺されるなんて・・・・・・』
男たちはまだ立っている。と言うよりも斬られたことにすら気付いてない。
『女なめんじゃないわよ?』
「ゴフッ!」
「貴様・・・・・一撃で我らを・・・・・」
『さようなら?夜兎の雑魚(ガキ)ども?』
男たちは首から血しぶきを上げながら倒れて行った。
『こっちはね、毎日恐ろしい夜兎の坊ちゃんと喧嘩してんのよ。それも・・・・・あの星海坊主の息子の・・・・ね?』
私は刀を鞘におさめた。