第29章 カリスマ性は大事
阿「遅ェよ姐さん!みんな殺気づいてやがるぞ!?」
母船に戻ると、阿伏兎が迎えてくれた。手には私と神威の分のマントがあった。
『・・・・この色・・・・嫌なのよね』
あずき色のマントを阿伏兎の手から奪うと、私は神威に言った。
『神威、団員を集めて』
神「了解」
神威はそのままマントを羽織ると裾をひるがえし歩いていく。
阿「どうだった?」
『いい感じよ。まぁ・・・・裏切らないとは限らないけどね?』
阿「俺は裏切らねぇぞ?」
『敬語が取れてるけど?・・・・・まァいいか』
阿「ちょっ・・・聞いてる!?」
『ハイハイ・・・・・・』
私は自室に戻った。
そして着物を脱ぎ捨て、戦艦内での服装に戻る。
黒いスキニーパンツにレザー素材のチューブトップスだ。そしてその上からマントを羽織る。
『うっし・・・・・完璧ィ!!』
私は鏡の前で回って見せるとニコリと笑った。
ちょうどその時、
神「姉御。揃ったよ」
と神威が顔をのぞかせた。
私は神威に笑いかけ、そしてブーツを履き、立ちあがった。
『さてと・・・・・行きますか』