第29章 カリスマ性は大事
ここはとある京都の旅館。
そして横たわる女神のような美しい女性、瑠維。
その頬に手を伸ばした男はオレンジ色の髪を持っている。
その男は女性の敏感な所を撫であげる。その途端、女性は達したばかりである為、大きな甘い嬌声を・・・・・・・・
『って何言っとんのじゃ神威ィィィィ!!!!!』
神「何だよ姉御。折角この小説を官能的にしてあげようと思ったのに・・・・・・」
『そんな必要ないんじゃァァ!てかいつ私がお前に抱かれたァァ!!』
最初のモブは神威の妄想です!!ホントに!マジで!!
私は思いっきり神威に回し蹴りを食らわせる。が、右手一本で受け止められる。
『ふざけんなよ?今この小説はシリアスなの!空気読めよ!』
神「俺のファンの人は、姉御と俺のセッ『だァァァァァ!!この小説R18じゃないからァァァ!!』
私は神威の口に白米をおしこんだ。
すると神威はおとなしくなり、モゴモゴと口を動かしながら飯にがっつく。
ここはとある旅館。
神威の言ったような変なことはまったくしていないし、むしろ今日は交渉をしにきたのだ。
私達のやり取りを見ているのかどうか不明な私の前に居る人物。
過激派攘夷浪士、高杉晋助だ。
煙管から紫煙を漂わせながら、窓の外を見ている。
神威がおとなしくなり、私が大きく息をつくと、晋助は煙管に入っていた灰を落とした。
晋「相変わらず・・・・・騒がしいなお前ェは」
晋助は窓を閉め、私と向き合う形で座った。
こんな形で話すのは初めてだろう。
いつもは隣か、眼を見て話すことは決してない。
が、今回は晋助と向き合った。
『私じゃない。神威が先に仕掛けてきたの』
私は膨れてそう言い返すと、晋助は楽しそうに笑った。
晋「ククク・・・・・・案外、春雨にも馴染めてんじゃぁねェか。・・・・・・それで?話は何だ?」
あいさつもそこそこ・・・・・と言うよりも、ぶった切られて本題に入る。
『実は・・・・・・・』
私は要点だけを絞り、晋助に話した。