第26章 流れに身を任せると・・・・・やばいっすよ
神威の体はところどころ傷がある。
そしてチャイナ服を着ている時は解らないが、神威の体にはしっかりと筋肉が付いており、そこらの男とは比べ物にならないくらい逞しい。
神「この体?」
『顔に似つかず、すっごい筋肉ね。昔はもっと華奢で本当に女みたいだったのに・・・・・』
神「俺も成長するからね。姉御だって昔はあられも無い姿だったのにね。今ではル●ンの不●子ちゃんを凌ぐほどのナイスボディになってんじゃん」
『いやいやいや・・・・あそこまですごくないから・・・』
神「特に胸の成長がすごいね。E?・・・いやFカップ?」
『どこ見てんのよ。バカ』
でこぴんを額にすると、神威は笑いながら私を見る。
だめだ・・・・・母性本能が邪魔をする・・・・・
神「で?何の用?」
『あ、忘れてた。神威、アンタ最近強者と戦ってないでしょ?』
神「姉御とのデザート争奪戦以外ではしてないかな」
『今のところ私の全勝ね。・・・・・じゃなくて、ちょっとおもしろいことしようかな?と思ってさ。協力してほしいんだけど』
私が匂わせるようなことを言うと、神威は眼を輝かせる。
神「へぇ・・・・気になるなぁ」
『そう?・・・・最近、点心っていう海賊団の動きが気になってたのよね。で、その点心が一つの星に眼を付けたってわけ』
神「・・・・・仕事の話だよね?それ」
『その星がね?・・・・地球だったわけ』
仕事の話と解り、やる気のなさそうな顔に変わった神威に笑いかけた。
神「地球?」
予想通りの反応だ。
『そう地球。地球には私達春雨も眼を付けていた。それを狙ってかどうかは知らないけど・・・・点心もちょっかいかけて来たってわけ。地球には晋助たち、鬼兵隊もいる。・・・・・それに銀髪の侍も』
最後の一言に神威の触角がピンと反応した。(触角とは神威のアホ毛のことだ)
『これは春雨のメンツに関わる問題じゃありません?第七師団団長殿?』
そう言ってにやりと笑うと神威も笑う。
神「姉御の私情と俺の私情が若干交ざってるけどね・・・・・・でも、確かにそうだね」