第26章 流れに身を任せると・・・・・やばいっすよ
『神威!!』
阿伏兎の時ほどハイテンションではないが、ほんの少し大きな声を出した。すると、中からは返事はなく、代わりに規則正しい寝息が聞こえた。
『・・・・寝てるの?』
ベットに近づき神威を覗きこんだ。
神威は阿伏兎と同じように半裸で、ベットに仰向けになって
眠っていた。
何故二人とも半裸なのか考えてみたら、今日第七師団は別の星に調査に行ってたのだ。
『すっかり忘れてた・・・・』
いつもはみつあみにされているオレンジ色の長い髪は解かれている。触れてみると予想以上に柔らかく、少し濡れていた。
『髪乾かさないと痛むのになァ・・・・』
オレンジの髪を指に巻きつけながら遊ぶ。
それに飽きると、神威の頭を撫で、寝顔を見る。
『こうやってると・・・・・幼い』
やはりどれだけ強くても18歳。
大きな瞳は閉じられており、透けるような白い肌はまるで女の子のようだ。・・・・・というよりも神楽ちゃんそっくりだ。
『何か・・・・・可愛いんですけど?・・・・・てか私より眼おっきいし、色白いし・・・・あきらかに私より美人じゃね?』
神「何してんの姉御?襲いに来たの?」
独り言を呟いていると、いきなり眼が開けられ腕を掴まれた。
『んなことするわけないでしょ?アンタじゃないんだから』
神「それよりさっきから何ぶつぶつ言ってたの?誰かが可愛いとか、眼が大きいとか、色が白いとか・・・・」
『だってホントのことじゃん?可愛いよ?』
掴まれていた腕を振り払うと、くしゃっと髪を撫でてあげる。
神「子供扱いしないでくれる?」
『してないって。・・・・・そんな体つきしてる男を子供って見ないよ』