第25章 ありがとう。って何か寂しくない?
銀時side
まぁ・・・・・ゴリラに話すと・・・・信じられねェみてぇな顔しやがった。
俺の方がそんな顔してぇってんだ。
近「それで、瑠維ちゃんは何て!?」
俺は手紙通り言う。
銀「貴重な情報ありがとう・・・・・だってよ」
俺はそう言い、立ち上がった。そして聞き耳をたてていた隊士どもに言った。
銀「残念だったなァ・・・・お前ェら利用されてたらしいぜ?・・・・ったく女は恐いねェ」
土方の隣を通った。
その顔は、驚きよりも憎しみへと変わっていた。
それが俺に対する感情なのか、瑠維に対する感情なのかは知らねェ。
俺は桜を見た。まだ、満開とは言えないが、随分と花が増えたように感じた。
本当にこれでよかったのか?愛してる奴に、わざと憎まれ怨まれるように仕組むなんざァ・・・・・・
銀「バカだな・・・・・アイツも」
言い終えた瞬間、強い風が吹き、桜の花びらを舞わせる。
それは酷く儚げだった。