第25章 ありがとう。って何か寂しくない?
銀時side
銀「何だよ・・・・コレ」
状況が理解できなかった。
瑠維が春雨に帰る?脅されて?
いや・・・・・これって本当にイタズラじゃねぇの?
だが、その可能性はすぐに捨て去った。あのめんどくさがりが、わざわざ手紙なんざ書くわけねぇ。
ってことは・・・・・
銀「マジかよ・・・・オイ」
持っていた手紙を握る。ぐしゃ、と手紙が潰れたがその力を緩めることはなかった。
銀「アイツ・・・一人で抱え込む気かよ!?」
俺は着物に手をかけ、そのままブーツに足を突っ込もうとしたが、動作を止めた。
今俺が行って何になる?それこそ、アイツのしようとしてる事、潰そうとしてんじゃねぇか。このままでいけねぇのは、わかってる。それによって・・・・もし・・・・もし、瑠維だけじゃねぇ・・・・神楽や新八達まで殺されたら?そん時は・・・・どうなんだ?
銀「くっそ!」
俺はとりあえず、ブーツを履き、外に飛び出した。
向かうのは真選組屯所。
すまねぇ瑠維。・・・・・俺ァお前ェに・・・・
何一つしてやれねぇみてぇだ。