第25章 ありがとう。って何か寂しくない?
銀時へ
手紙なんかで思いを伝えることになってごめんなさい。
何かラブレターみたいな書き出しになったけど・・・・そんなんじゃないからね?
私は春雨に戻ります。本当は戻りたくなんかない。
でも、戻らなければならない事が起こってしまったんです。
私が戻らなければ真選組を・・・・・私の大切なものを壊すと・・・・そう言われました。
アイツらならやりかねない。そう思い、戻ることを決意しました。
真選組のみんなには何も伝えていません。
ですが本当の事は言わないでください。・・・・特にトシには・・・・・
アナタ達のことは最初から利用する気で近づいた。
貴重な情報をどうもありがとう。・・・そう言っていたと伝えてください。
この地球に来て、私はとても楽しかった。
銀時が此処が好きな理由もわかりました。
私も此処が大好きです。銀時が居て・・・・神楽ちゃんが居て、新八君が居て・・・・・トシが居て、総悟が、近藤さんが・・・・・みんなが居てくれる。
アナタは変わらないでください。
みんなを待っていてくれる、心のよりどころとして・・・・・どうか在り続けてください。
先生との約束を忘れたわけではありません。護ります。
たとえ離れていても・・・・・・・
ごめんなさい。
本当は居たいんです。本当は・・・・一緒に歩んでいたい。
悲劇のヒロインみたいで気持ちが悪いや・・・・・
いつか来ると解っていた・・・・・それでも苦しいんですね?
アナタには・・・・いや、アナタたちにはこんな苦しみを味わってほしくない。
だから、待たないでください。私はもう二度と帰ってくることはありません。
最後だから言いますね?
ありがとう。
あなたたちに会えて・・・・本当に私は幸せでした。
こんなにも幸せだと感じられた・・・・それだけで十分です。
あなたたちと・・・・あなたと出会えて、よかった。
瑠維