第23章 女の執念はおそろしい(一国傾城篇)
あの日の事・・・・私は一生忘れない。
あの後ろ姿、歩いてゆく・・・・いや、遠ざかって行くスピード、歩幅、周りの風景・・・・・
全部・・・全部覚えている。
痛かった・・・苦しかった、熱かった。
でも何よりも辛かったのは先生の表情。
優しい顔で笑っていた。いつもと変わらないあの笑顔で笑っていたんだ。
そんな先生を殺した奴らを・・・・銀時、アンタは許せるの?
約束したから?
先生と・・・・鈴蘭と・・・・・
だから護ってるの?
心を痛めてまで・・・・・・
お願いそんな顔をしないで