第21章 人を利用するのって・・・・楽しいよね(バラガキ編)
近藤さんの撃ったバズーカによって、爆煙が立ち込める。
『さてと・・・・こっからは私の仕事ね』
私は走り出した。
近藤さんやジミー、総悟がどこに配置されるかは大体わかる。すると、一か所だけ出口がガラ空きになるのだ。
それは解りにくく、警察じゃ気付かない小さな所。
攘夷浪士っていうのは常に非常口を準備するものだ。私は潜入していたので、その場所が難なく解る。
先回りをして待っていると、叫びながら浪士どもが走ってきた。
浪「なにやってやがる!!早く逃げるぞ!!」
私は一人の浪士が逃げ出そうとした出口を塞いだ。
刀を抜き、そこのコンクリートを落とす。浪士たちは唖然としていた。が、すぐに思考を取り戻し、
浪「なにしやがんだてめーはァァ!!」
とどなり散らしてくる。
私はフッと笑い、刀を納めた。
『私はね、アンタらみたいに弱い奴らが嫌いなの。真選組の息のかかった者と見廻り組の息のかかった者を見極められないようなクズがね』
浪士どもはキレて言い返してくる。
「んだとこのクソアマァァ!!」
「何様だてめーはよォォォ!」
私はそんな浪士たちを見つめた。
そして口を開く。
『私はねェ・・・・白夜叉みたく優しくないのよ?出来の悪い後輩なんていらないわ。・・・・そうだ・・・・・何様っていったわよね?教えてあげる』
そして私は刀を抜き、構えた。
『天下の攘夷志士、舞鬼神様よ』