第20章 サランラップ・・・・・・え?違うの?(バラガキ編)
『残ったのはバカげた異名と・・・・言いきれない悔しさ。失ったものは・・・・数多くの仲間』
鉄「・・・・そうなのか」
鉄は頭を垂れた。
手に入れたのは・・・・奪い返したのは・・・・先生の頭のみ。
『みんな何かを抱えてるの。総悟もトシも・・・・・』
鉄「・・・・・・・」
『でもそれでも進もうとしてる。だから私は進むの。アイツらに・・・・・おいていかれないように』
私はそう言うと立ち上がった。
『必死で喰らいつきなよ。おいていかれると・・・・追いつくの・・・大変なんだから』
私はそう言い残し、近藤さんの去っていった方向に歩いていった。
しばらく歩くと、
近「ありがとうな、瑠維ちゃん」
近藤さんが立っていた。
『いえ・・・・私にもわかるんで。・・・いや、わかんないか。私ははみ出し者じゃなくて・・・・全部奪われた・・・・亡くしたから・・・・そこはわかりません』
近「そうだろうな。俺も瑠維ちゃんの気持ちもトシの気持ちもわからん。・・・・だが・・・・苦しんでることはわかる」
近藤さんは私の肩をポンっと叩いた。
近「トシのことは頼んだぞ」
『はい』
返事をすると近藤さんは去って行った。