第20章 サランラップ・・・・・・え?違うの?(バラガキ編)
トシが見廻り組の局長にケンカを売ったらしい。
しかも・・・・鉄をかばって。
どういうことなのか近藤さんに聞きに行くと、ちょうど鉄も居た。道場の中ではバスケが行われており、その前の廊下の縁側に鉄は腰掛けていた。
『近藤さん・・・・あの・・・』
近「おお瑠維ちゃん。トシのことだよな?」
『はい。アイツ・・・・血の気は多いですけど、簡単にこんなことしないんで、どうしたのかな?って思って・・・・・』
近「今、鉄と話していた所だ。瑠維ちゃんもトシの昔話・・・・聞きたいよな?」
近藤さんに、ニカッと笑われ、私も笑い返した。
『はい!ぜひ』
近「鉄の隣に座れ」
『はい!』
私は鉄の隣に腰掛けた。
若干、距離を置いて。
そして近藤さんは、
近「二人とも、バラガキって知っているか?」
そう言い出した。