第20章 サランラップ・・・・・・え?違うの?(バラガキ編)
『トッシー』
副長室を覗くと、いつにも増して不機嫌そうなトシの顔が・・・・・
土「トッシーじゃねぇ。仕事の時は副長って呼べ」
『イエッサー隊長!』
土「・・・・疲れてんだ。お前のテンションについていけるほどじゃねぇんだよ」
こちらを見向きもせずそう言う。
・・・疲れてるっていうよりも・・・・苛立ってるの方が正しくないか?
『近藤さんたちが、バスケしてんですけど・・・・鉄の影響ですか?』
土「だろうな」
『副長・・・・私、鉄に言い寄られてて迷惑してるんですけど・・・・』
鉄は、私と会ってから毎日のように言い寄ってくる。
惚れたぜ、俺と付き合わね?一緒にディスろうぜ!
とか言って来る。まぁ無視してればいいんだけど・・・・・
正直言ってもう我慢の限界なのだ。今日なんて、
鉄「俺がアンタを処女から追放してやるヨ!」
なんて言ってくるから、殴り殺そうかとしたもんだ。
とにかくこのままでは、いつ私がアイツを殴るかわからないのだ。トシの小姓なので、どうにかしてもらおうと思い、相談した。
トシにそこまで言うと、
土「すまねぇ・・・・少しの間だ。我慢してくれ」
と青筋を浮かべながら言うのでそれ以上なにも言わなかった。
トシも我慢しているようで、持っていた筆が折れた。
『わかりました。できるだけ我慢します』
土「頼むぞ」
『は~い・・・』
そのまま副長室を出た。
・・・・その後、なにが起こるのかも知らずに・・・・