第20章 サランラップ・・・・・・え?違うの?(バラガキ編)
『・・・佐々木鉄之助?』
私は不審そうに声をあげた。
訓練用の道場に座って、携帯をいじっているグラサン男を見てそう言ったのだ。
近藤さんの話によると、幕臣の中でもエリートばかりを輩出している名門、佐々木家の子息らしい。
だが彼だけは職にも就かず、悪さをしている悪ガキらしい。
で、色んな所をたらい回しにされて、真選組で預かることになったらしい。
・・・・・まったく・・・・・面倒なことしか起きないのかね・・・・・
けっきょく、トシの小姓になるということで治まった。
いや・・・・・治まってなどいない。
トシはあの男、鉄のせいで・・・・非常にストレスが溜まっているようだった。
・・・・・てかさ・・・・何で私、こんなに堅苦しい喋り方なの?面倒でしょ。今さらいい子ぶっても無駄だよ~。
てなわけで、喋り方戻りますんで。