第18章 昔の事を語っている奴は、たいてい寂しい奴だ
数日後
『ふぁ~・・・・真選組お手柄?辻斬りを見事打ち取った。捕まえたのは女隊士!・・・・・あっそ』
私は新聞を丸め、ゴミ箱に投げる。
それを必死でジミーが取りに行く。見事新聞はゴミ箱に入ったようでジミーはゴミ箱を漁る形になっている。
『ジミー・・・・みじめだよ。後ろ姿・・・』
山「瑠維さんが投げたんでしょう?なんでそんなに興味ないんですか?」
『いや・・・・私もう、目立つことしなくていいから』
私は縁側に寝ころび、昼寝を再開させる。
山「にしても瑠維さんが、まさか舞鬼神だとは思いませんでした。・・・・でも、これが知れたら、浪士たちに狙われますね」
私はもう一度大きなあくびをすると、伸びをする。
『ヅラと晋助がどうにかしてくれるんじゃね?』
山「あの~・・・・晋助ってのは高杉ですよね?ヅラは・・・?」
『ヅラ小太郎』
山「桂ですか?・・・・って知り合いなんですか?」
私はむくりと起き上り、ジミーを叩いた。
『うるさい。昼寝のじゃま』
山「いたっ・・・・あ、そうだ!副長がお呼びですよ?」
にやけた顔でそう言うので、今度は横腹を蹴ってやった。
『いちいちむかつく顔するな』