第17章 復習はお家でやりましょう
『う・・・・』
ゆっくりと重い瞼を持ち上げると、そこに映ったのは見慣れた天井だった。
首だけ動かして周りを見回す。すると、確かに屯所にある私の自室だ。
気だるさの残る体をゆっくりと持ち上げると、腹に鈍痛が響く。
『っう・・・・』
そのまま立ち上がる。・・・どうやら足や腕の骨は折れてないらしい。ふすまに近づき、ゆっくりと開け、廊下に出た。
歩くたびに痛みが全身を駆け抜けるがそんなものには構っていられない。
しばらく歩いていくと、一人の女中さんに会った。
女「瑠維さん!?酷いケガなんですからまだ寝ててくださいよ!そんなに歩きまわって・・・・」
『・・・私・・・どれくらい寝てました?』
女「聞く耳持たず・・・・ですか・・・・はぁ・・・二日間です」
『二日・・・・か』
私はそのまま歩き出す。が、腕を引かれ、立ち止る。
女「どこに行く気ですか?」
『・・・・・・・』
女「先に副長室に寄って行ってください。眼を覚ましたら伝えろと、言われていたので」
女中さんはそれだけ言うと、立ち去ってしまった。
『・・・・ハァァァァァ・・・・・』
隠しきれるものじゃなかったみたい・・・・・
私は言われた通り、副長室に向かった。