第17章 復習はお家でやりましょう
『げほっゴホッ』
口に入った川の水を吐き出した。
永「おい?お前さん・・・・弱くならなかったか?」
永松は私を橋の上から見下ろすようにして言った。
『・・・・・おい?お前さん・・・・・何で私の愛刀ちゃん・・・・持ってんのかな?』
男の持ってる刀は月明かりに照らされ、淡い紅色に輝いていた。それは私の腰に差さっている刀そっくりだった。
永「高杉晋助がな・・・・・お前さんの刀を雛型に機械機動兵器を作ったんでな。それを拝借してきただけだ」
『またアイツは・・・・・面倒なもん作りやがって・・・』
紅桜相手に勝てと?・・・・無理な話だ。
永松は橋から飛び降り、私を叩きつける。
永「!?」
だが、その先に私はいない。川の水に隠れ、タイミング良く飛び出す。斬りかかったが、それは受け止められた。
だが、私はそのまま全体重をかけ、タックルをかます。
『ケンカってのは刀だけでやるものじゃないのよ!』
私は紅桜を抜こうとした。が、それは猛攻によって阻まれた。・・・・この男、私に紅桜を抜かせない気だ。
私は防ぎきれず、そのまま橋の堤防に叩きつけられる。
『ふざけんなよ・・・・・・反則だろ・・・・』
そのまま私は刀に貫かれた。
『がはっ!』
永「無様だな・・・・・まぁ・・・人殺しにはそれがお似合いだ」
口に溜まった血を吐きだした。
『何故・・・・私を狙う?』
永「気にくわねぇんだよ。大切なもん護れなかったクセして・・・・そうやってのうのうと笑って生きてやがる。そんなんじゃぁ・・・・」
永「松陽先生に顔向けできねぇんじゃねぇのか?」
『ふっざけんなぁ!!お前に何がわかる!私の痛みの何がわかる!』
噛みつくように顔を近づける。が、体に力は入らない。