第17章 復習はお家でやりましょう
男は黒髪で端正な顔立ちをしていた。が、その目には大きな傷がつけられていた。その傷はかつて私がつけたものだった。
・・・・いや、私が一人でつけたのではない。晋助との共闘でようやく倒した相手だった。
『ジミー・・・・・・屯所に戻って・・・・・』
山「え?」
私の額を冷や汗が流れ落ちる。
『屯所に戻って・・・・・応援を・・・・呼んできてくれる?』
山「瑠維さん?」
『早く!!』
私はジミーを怒鳴りつけた。・・・・・この男は強い。
山「わかりました。・・・・・帰ってきたら、しっかり事情は聞かせてもらいます」
ジミーはそう言うと、屯所に向かって走り出した。
?「フッ・・・・・仲間を逃がしたか・・・・」
『・・・・アンタ・・・名は?』
永「永松俊介だ・・・・・」
『・・・・何が目的?』
永「聞く必要はない。今ここでお前は死ぬのだからな」
永松はそう言うと、私に斬りかかる。
『ウグッ!?』
私は何故か防ぎきれなかった。・・・・いや、その原因は解っている。男はとてつもなく速いのだ。そして、力強い。
ここまで速い男を見るのは初めてだった。神威も銀時をも上回る圧倒的な速さ。それに加え、この打撃力。
私はそのまま橋を破壊し、川に叩きつけられた。