第16章 喧嘩には仲裁が必要
予想通り屯所に着くと、あちこちで物が壊れる音や叫び声があがっていた。
『どうする?・・・・・ていうか止めれんの?これ』
銀「いや、三人いればどうにかなるだろ」
新「三人がかりじゃないとダメでしょうね、これ」
『まずはお妙さんを止めに行こう。もちろん死ぬ気で』
銀「死ぬ気っつーか死ぬ覚悟だろ」
新「ああ・・・・お通ちゃんの来週発売のCD欲しかった・・・」
各々で死ぬための決意をし、屯所内に入って行った。
まずは、近藤さんの部屋に向かう。
その途中、気絶した隊士達が転がっていたが・・・
『地べたに這いつくばって何見てんだろーねー』
銀「ありさん見てんだよ。働き者だからな」
新「てんとうむしかもしれませんよ?可愛いですし」
と新八君なんかつっこみを放棄し、自分なりの解釈を行った。
そして、近藤さんの部屋に着き、閉まっていたふすまを開けようと手をかけると・・・・
妙「まぁだ死に足りねーのかてめーら。そんなに死にてーなら殺してやるよ」
と明らかに私達に向かって話していた。ので・・・
『無理無理無理無理!!!!!』
銀「ぜってェ死ぬ!!」
新「うわァァァ!!」
と走って逃げた。
『ゴリラより自分の命が大事って・・・・何で気付かなかったのよ!!』
銀「知るかよそんなの!!」
新「口動かす前に足、動かしましょう!!」
『死神から逃げろォォォ!!』
死に物狂いで走った。
すると、今度は総悟の部屋の前に来てしまった。中からは騒音・・・・爆音が聞こえてくる。
中をのぞき見ると・・・
神楽「瑠維を利用するなんてお前ら死ねェェェェ!!」
沖「だから利用してねェって言ってんだろィ!!」
神楽「うるせェェェェ!!ドSの話なんか聞く価値もないアルゥゥゥゥ!!」
沖「暴れんなチャイナァァァ!!壊れるだろーが!!」
神楽「お前の頭が壊れてパーンってなればいいネ!!」
と地獄絵図が広がっていたので、静かにふすまを閉め、また・・・
『無理無理無理無理!!』
銀「なにやってんだよ、あの怪物少女!!」
新「もうどーするんですかァァァ!!」
と逃げた。