第16章 喧嘩には仲裁が必要
神楽「・・・・真選組のクソヤロー!!今から殴りこみに行って来るアル!!」
話を聞き終えた瞬間、神楽ちゃんは立ち上がり走って行ってしまった。
妙「神楽ちゃんの気持ち。よく解るわ。・・・私もゴリラを消してくるわ」
お妙さんも立ち上がり、行ってしまった。
っていうか・・・私の事を言い訳にしてゴリラ殺したいだけなんじゃないの?
『引きとめる間もなく行っちゃったんだけど・・・』
私がそう呟き、銀時の方を振り返った。すると・・・
銀「大丈夫じゃね?何とかなるだろ」
新「いや・・・姉上確実にゴリラ仕留めに行きましたよ・・・」
『てか、何で二人ともあんなに怒ってるわけ?』
銀「そりゃ怒るだろ。お前あのチンピラ共に利用されてたんだぜ?逆に冷静に自分のせい・・・だなんて言える方がおかしいぞ?」
と銀時は真剣な顔つきで言った。
『まぁ・・・少しは傷ついたけど・・・でも私も真選組利用して、素性隠してるから何も言えないけどね~』
新「それでも僕なら嫌ですね。土方さんであろうと沖田さんであろうと・・・」
いや、近藤さんは?
銀「まぁ、あのゴリラはそんな風には思ってなかったと思うけどな。問題はマヨ方だよ」
『マヨさんはどうでもいいでしょ。そういう奴なんだから』
銀「仕事第一だもんな~・・・・お前絶対アイツやめた方がいいぞ?最低最悪なヤローだからな」
『わかってんだよ?銀時の方が私の事大切にしてくれるし、命張ってでも危険な目に会ったら助けてくれる』
銀「ならよぉ・・・」
『でも好きじゃないんだよな~これが』
銀「そうかよ・・・」
いくら私の事大切にしてくれなくたって・・・好きになってしまった・・・。
ってうっわ・・・・私きもちわるっ!!何?キモイよ?吐き気がするよ?こんなお花畑みたいなふわふわした気持ち嫌いなんだよね!!
『だァァァァ!!キモイ!!私キモイ!!考えてる事が少女漫画だァァァァァ!!』
銀「いきなり悶えるな!!こえーだろ!!」
新「いや・・・突っ込むとこそこォォォ!?」
あ・・・この三人いいわ~。つっ込みとボケがいい感じ~ソーナンス!!・・・・これ懐かしくね?
『で?あの二人どうするの?』
銀「公務執行妨害か殺人容疑で連行されんじゃね?」
新「え?・・・それやばくないですか?」
私達三人は固まると、次の瞬間一斉に飛び出して行った。