• テキストサイズ

苦しみの中の幸せ Part2  (銀魂 土方落ち)

第14章 生きるも生かすも・・・あなた次第です。 (吉原炎上編)



外に出ると、銀時が血だらけで立っていた。
そして、旦那は穏やかな顔をして陽の光を全身に浴びていた。
神威はそんな旦那に近づいた。

神「人とは哀れなものだね。己にないもの程、欲しくなる。届かぬものに程、手を伸ばす。夜王にないものそれは陽」

神威・・・アンタもそうなのかな?アンタも・・・何かを求めてるの?

神「旦那、あなたは太陽のせいで渇いてたんじゃない。あなたは太陽がないことに渇いてたんだ。誰よりも疎み、憎みながらも、誰よりも羨み、焦がれていたんだ。夜兎が決して手に入れることのできない、太陽に」

力と引き換えに、夜兎は陽を浴びることを許されない。そんな力は必要ないって・・・・私なら思う。

『・・・冷たい戦場ではなく、あたたかい陽の下で生きることを求めていた・・・決して消えない、その目の陽に』

私は神威の隣に立ち、旦那を見下ろした。

『だからこそ、その陽を奪った。女達を己の居る夜へと。この常世の国に引きずり込んだ』

神「そして、それでも消えぬ陽を」

『憎み・・・そして愛した』
/ 310ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp