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【デュラララ!】これ、落としたぜ?

第4章 情報屋の企み



「ふぅ〜ん。シズちゃんが手芸屋でお買い物、ねぇ。」

新宿のマンションの一室で、ニイと笑う1人の青年

「しかも購入したのは九瑠璃と舞流ではなく、シズちゃん…か…」

ディスプレイには自分の妹たちと、
バーテン服の男が映し出されている

バーテン服の男は、手に黒いリボンを持っている

「これは興味があるな」


情報屋はこうやって勝手に他人の行動を把握し、楽しむ

そして気になったものはとことん追求する

「…やあ、親愛なる妹達。」

臨也はデスクに肘をついて、
電話越しに妹たちと会話を試みる

《あら、お兄様らしくない言葉ですこと!》

「やだなぁ。俺たち一応家族じゃないか」

《一応とは失礼ですわよ!!!》

「はいはい」

臨也はやれやれ、というような表情をする

《兄……何…?(兄さん、何かあったの?)》

「ああ。君たち昼間、シズちゃんと仲良くお買い物してたみたいだね」

《したよー》

「シズちゃんは黒いリボンで何をしようとしてたんだい?」

《言わないよー》

「まあそんな事だろうと思ったよ。
君たちから情報を得る時は賄賂が必要だからね。」

《なになに?何かくれるの?》

「俺と一緒に鍋パーティさ。食費は全額負担するよ」



「…もしもし。」



臨也は目頭が熱くなる
「波江さん、今日はここで鍋食べていきなよ…」


その後10分もしないうちに1人になってしまった臨也は、
鍋に入れるための白菜を切りながら思った

‘‘シズちゃんの件、これは深く追求する価値がありそうだ”


「からかってやる」

‘‘甘楽ちゃんを舐めてると、痛い目に遭うよ…?”


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