第1章 まだ気がつかない
そんな中忙しい毎日を送り、全中三連覇とゆー高成績を収めたが、スッキリしない終わり方で、キセキの世代皆も不安になったが、何より1番敦が気になっていた。
長かった部活動も終わり、さあ、進路を決めるぞ!となった時に敦から衝撃的な事を聞く
「俺、秋田の陽泉高校へ行こうと思うんだよね。」
その言葉を聞いた時に一瞬何かに縛り付けられたように身体が動かなくて、今まで何年も敦のとなりに居て、離れ離れになるなんて想像もしてなかったから、頭を強く打ち付けられるような感覚にも陥った。
無意識に涙が溢れ出す
「何で!!もっと早く言ってくれないの!!??」
敦と離れ離れになる事よりも、まず悩んでる段階で話してくれなかった敦に腹がたつ。私たちの何十年間はこんなもんだったと言われたような気がして
「ん〜なんでって…てゆーか、ちんも行くでしょ〜?」
いつもの口調でいつものよーにそう言われると私も不思議と冷静さを取り戻し
あ、何だ…敦と離れ離れになるなんてありえないし、敦もそう思ってたんだ…と思ったら妙に納得して
気がついたら「うん…」と答えていた