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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第5章 尽くすだけ



「…征十郎が無理を言っていませんか?あの人相手のこと考えないから…」

「……」


私だけならともかく、黛さんやレオ姉たちまで道具のような扱いをさせるわけにはいかない。

私が言うと、黛さんは何も言うことなく、ただ私を見ていた。


「征十郎のこと、嫌いにならないであげてくださいね?」

「嫌いになるも何も、元々好きじゃねーよ」


視線を本に戻しながら黛さんは言った。


「ふふっ、そうですね。では私はこれで。また試食お願いします」


紙袋を持って私は立ち上がり、一人屋上を後にした。

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