• テキストサイズ

青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第2章 聞いてないわ



「何の用だ、じゃないわよ!ここのバスケ部、女子マネージャー募集してないってどういうことよ、聞いてないわ!きちんとわかるように説明してちょうだいっ!」


あんたが『僕に付いて来い』なんて言うから、わざわざこんなとこまで来たんでしょうが!

バスケにはもう関わらない、と決めていたのもあんたが許してくれなかったから、こうしてまたマネージャーするために私はここにいるんでしょ?!


「ああ。そのことか」


納得。という表情をした征十郎に私はまた一つ怒りを覚える。


「わざわざ私をここまで連れて来ておいてそれはないわよ!マネージャーをしなくていいのなら私は今すぐ東京へ帰るわ!」

「何を言っているんだ」


お前は馬鹿か、とでも言いたげなこの顔。

私は怒ってるのよ?状況わかっているの?

ふざけるのも大概にしてほしいものだわ。


「あら、征ちゃん。この子が例の?」


睨みあう私と征十郎の元へ、背の高い綺麗な人が寄ってくる。

…ん?この人、男?女?

あら?というよりこの人どこかで見たことが…。


「あーっ!俺この子知ってる!中学ん時いつもベンチにいたよね?月バスの特集も見た!」


綺麗な彼に続いて、今度は八重歯が印象的な男の子。

…この人もどこかで…。


「月バスなら俺も読んだぜ?…へぇ、実際見るとホントに綺麗な顔だな」


八重歯が印象的な彼と並んできたのは、大ちゃんには負けるけど色黒な筋肉マン。

…あら?さっきから見たことのある人ばかり…。

どこで見たのかしら…えーっと…。

/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp