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青春あやまち論2【黒子のバスケ】
第5章 尽くすだけ
*
翌日の昼休み。
今週末からはIHの京都府予選が始まる。
昨日、久しぶりの部活で気になる点が一つあった私の足取りは北棟の屋上へと向かっていた。
「おう、藍川じゃねーか」
「永ちゃん。こんにちは」
階段を上っている途中で永ちゃんと出会った。
「あの人なら屋上にいたぜ?」
すれ違いざまにゲップをしながら永ちゃんは言った。
いや、まずゲップはやめて。
私、仮にも女の子だから。
「(…あら?)」
階段を下りてゆく永ちゃんの後姿を見つめながら、私は首を傾げた。
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