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青春あやまち論2【黒子のバスケ】
第5章 尽くすだけ
私がパタンとノートを閉じれば、征十郎は満足げに私を見る。
「今のところはそれだけの情報があれば十分だ」
そんな彼に私は微笑みかけた。
「(…そうでしょう?あなたの自慢の”道具”なんだもの)」
そんなことは口が裂けても言えないが、私の心はもう傷だらけだ。
それでも、道具としてでも征十郎の、洛山の側に置いてもらえるのならば、私はそれを喜んで受け入れるわ。
事実、皆喜んだ顔で私を見てくれる。
それだけで、私は十分なはずだ。
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