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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第4章 ごめんね



「(…道、具?)」


今、私のことを道具って…言った?


「赤司ひっでー。そんなこと言ったらカスミン泣くぜ?」

「事実なんだから仕方ないだろう。華澄は優れたマネージャーだ、それは僕も買っている。だが、それだけだ。他にいられては面倒だと思ったから連れてきたまでのこと」


あら?おかしいわね。

視界が段々とぼやけてくるわ…。

ダメ、これ以上聞いていたら…間違いなく私は自分を保っていられない。


私は、走り出していた。

どこへ行くとか決めていないけど、あの場にいてはいけない気がした。


「(…わかってた。わかってたけど)」


征十郎にとって私はただの道具。

そんなことはずっと前からわかってたことじゃない。

でも、まだ直接言葉にしては聞いていなかった。

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