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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第4章 ごめんね



思わぬ事態に、私は柄にもなく動揺した。

優ちゃんの姿を見た瞬間に体が固まってしまい、頭が上手く回らない。


「何で?なんでここにいるの?アメリカは…?」


そう問いかける優ちゃんに何も言葉を返すことができない。
まずいことになった。

それだけはわかったが、それを理解したところで状況は何も変わらない。

どう誤魔化そうか。

とりあえずとぼけるしかない。


「優ちゃん、偶然ね?偶々こっちに用があって帰って来てたの」


尤もらしく、疑われない嘘を吐く。

これならば大丈夫なはずだ。


「そ、そうなんだ…。それならそうと連絡してよ」

「ごめんなさい。すぐに帰らなければいけなかったのよ」

「……」


大丈夫だ。

心配ない。


嘘をつくことにはもう慣れた。

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