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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第4章 ごめんね



バレてしまう、なんてことはつい忘れて、私は窓に張り付いて彼を見た。


「(嘘でしょう?マグレ?)」


だが、何回観ていても先程より確実に伸びており、一瞬にして彼は成長していた。

確かに、彼の体はまだまだ伸びしろが窺える。

でも、こんな…一瞬で?


「(ふーん…。火神大我、なかなか面白い人ね…。それでも…)」


IHは無理だろう。

私は確信した。


都内には真ちゃんと大ちゃんがいる。

その二人を倒してIHに出場するなど考えにくい。

特に大ちゃんはテツ君がパスを出していた張本人。

彼の手の内をまるっきり知っている大ちゃんに勝てるなど、無理だろう。

いくら火神大我が『キセキの世代』の彼らと並ぶほどまで成長したところで、彼らには勝てない。


「(勝てるとしたら…テツ君が変わった時、かしら)」


私はそっとその場を離れ、次の偵察先の秀徳高校へ向かった。

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