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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第4章 ごめんね



「…失礼ですね。私だって笑いますよ」

「いやいやいや!カスミンいっつも無表情じゃん!うわー、さっきの超レア!」


コタちゃんまでこんなことを言いだす始末。


「華澄ちゃんは笑ってた方が可愛いわよ。折角こんなに可愛いのに勿体ないわ」

「…私そんなに笑っていませんか?」


レオ姉にまで言われ、私は三人に問いかける。

すると三人は、うんうん。と首を縦に振って頷く。


「いつまで話しているんだ。練習を再開するぞ」


征十郎に声を掛けられ、難しい顔をして考え込む私を残して、三人はコートの中へ戻って行った。


「(…私、そんなに無表情かしら?)」


そこまで表情豊かな方ではないことは自覚しているが、洛山に来てからは少なくとも以前よりは笑うようになったと思っていた。


「(まあ、確かに昔に比べたら…笑わなくなったかもしれないわね…)」


私は小さく息を吐いて、練習に目を向けた。

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