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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第4章 ごめんね



しかし、私だって今回は引くわけにはいかない。

意外と私は、一度気になったことは突き止めたい性格らしく、中学時代も好奇心に任せてテツ君の昇格テストを見に行ったことを思い出した。


「征十郎だってテツ君のことは気になるんじゃないの?大丈夫よ、もし見つかっても誤魔化しくらいはきくわ」


私がそう言えば、征十郎は少し考えるようにして一度目を細めた。


「…いいだろう。だが、条件がある」

「?何よ」

「黛の情報が他へ一切漏れないようにしろ。特に桃井には警戒するんだ。それと、五将三人の個人メニューも考えて行け。それらを引き受けるというのならば、許可する」

「あら、そんなことでいいの?いいわよ」


彼にしては随分と難易度の低い条件だ。

おそらく、征十郎自身もテツ君や他の『キセキの世代』の現状は気になるところだったのだろう。

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