第21章 エピローグ
アパートのエントランスを掛け出ると、そこにはレオ姉、コタちゃん、永ちゃん。
そして私の愛おしい人…征十郎が居た。
「おはよう、華澄ちゃん」
「お待たせしました」
「遅ぇぞ、藍川」
「俺待ちくたびれちゃったよー」
すみません。と目の前の三人に微笑みかけると、仕方ないなぁ…と微笑み返してくれる。
「ほら、桜を見に行くんだろう?」
征十郎が言う。
そう。
部活休みを利用して、今日はこのメンバーでお花見。
私が「桜、見たいわ…」なんてぼやいていると、それを聞いていたレオ姉からの提案。
「さあ、はやく行きましょう」
レオ姉が言うと、皆歩き始める。