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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第20章 側にいたい




そのままレオ姉と話していると、着替え終わった征十郎が私を迎えに来た。


「華澄、帰ろう」


コクリと頷き、私は立ち上がる。


「征ちゃん頑張ってね?」


立ち上がった私を見て、レオ姉は征十郎にウインクをしながら言った。

何のことかさっぱりわからず私が首を傾げていると、征十郎が咳払いをし、レオ姉の言っていた意味を理解することのないまま私は征十郎と帰路についた。


「実は桃井が言うより先に黒子から聞いていたんだ」


帰り道。

並んで歩いていると、征十郎が口を開いた。


「テツ君から…?何を?」

「華澄が留学しようとしていることだ」

「……」


テツ君、言っちゃったんだ…。

ん?あら、そう言えば私テツ君に口止めしたかしら?

してない気が…。


「本当はすぐにでも止めたかったんだが、そのうち華澄の方から話してくれるだろうと思って待ってたんだ。なのに華澄は何も言わないまま話を進めてしまうし…」

「ご、ごめんなさい…」


私のことを信じて待っていてくれたのに、私ってば…。

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