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青春あやまち論2【黒子のバスケ】

第20章 側にいたい






その日も放課後の部活前に進路相談室を訪れていた。

主将の征十郎には、「先生に呼ばれている」と嘘をついて遅れていくことを伝えてある。


「まー…藍川の成績なら問題ないだろうな」


机を挟んで目の前に座る先生が私に笑いかけながら言う。

机の上には沢山の資料。

志望校も決め、あとは手続きだけだ。


「必要な書類は用意するし、藍川も準備しておけよ?」

「はい」


これでもう後戻りはできない。

早くからこうした方が良かったのかもしれない。

そうすれば、皆に引き止められて決意が揺らぐこともなかったのだから。

私はフッと笑い、席を立って部活へ行こうとした。

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